初心者なら知っておきたい ホルンの選び方

まろやかで暖かみのあるサウンドが最大の魅力

ホルンという楽器は、主にクラシック音楽のジャンルで活躍しています。トランペットやトロンボーンなどと同じ金管楽器で、数はそれほど多くありませんが、ホルンをソロ楽器とした協奏曲も有名作曲家によって作曲されています。

ホルンは牧歌的、田園的なサウンドが特徴で、ソフトで暖かみのある音色が魅力。金管楽器でありながらトランペットのようなシャープなサウンドではなく、フルートやクラリネット、オーボエなどの木管楽器ともなじみやすいメリットがあります。

また、カタツムリのようなユニークな形状もホルンの魅力のひとつ。金色に輝く管がぐるぐると巻いている様子は、華麗さと愛嬌の両方を感じさせます。

初心者でホルンを始めるきっかけとしては、中学校や高校などで吹奏楽部に参加をするといったケースがほとんどでしょう。男性が多いのではと思われるかもしれませんが、吹奏楽部やブラスバンドでは女性のホルン奏者も珍しくはありません。金管楽器でありながらソフトな響きを持つこと、そして見た目にこじんまりしてかわいらしさがあることが理由でしょう。

素材や管の巻き方によって、得られるサウンドが異なります

ホルンに使われている素材には、銅や亜鉛、ニッケルなどがあります。それらをどのように配合していくのかによって、違いが生まれてくるのです。ここでは、主な3種類の素材について特徴をご説明しましょう。

初心者なら知っておきたい ベースの選び方

・イエローブラス:亜鉛30パーセントと銅70パーセントでできている、真鍮系の素材。見た目に黄色がかっていることからイエローブラスと呼ばれており、その色のイメージと同じように、明るくて元気のあるサウンドが特徴です。

・ゴールドブラス:イエローブラスと似た構成比の真鍮系の素材ですが、亜鉛が15パーセント、銅が85パーセント。銅の配合率が高くなることで白味が増していき、ゴールドブラスと呼ばれます。ゆったりとした響きが特徴で、幅の広い表現をすることができます。

・洋白:見た目に青みがかかった素材で、ニッケルと亜鉛が40パーセント、銅が60パーセントという構成。重厚感と深みのある響きを出すことができます。

このように、素材に含まれる金属成分の配合が異なることによって、見た目の違いだけでなく音色の違いが出てきます。初心者でしたら、まずはイエローブラスのホルンから手にしてみるといいでしょう。

また、ホルンの巻き方は2種類あり、ガイヤータイプとクルスペタイプと呼ばれます。それぞれの巻き方によって演奏法の違いがありますので、以下にまとめます。

・ガイヤータイプ:4つあるロータリーのうち、4番のロータリーが演奏者の左手の小指の近くにあります。管の巻き方はシンプルで、バルブが直線状に並んでいるのが特徴。ベルの大きさも細めのものから中程度で、女性でもらくに演奏することができるようなサイズ感です。肺活量の大小に関係なく演奏しやすいホルン。

・クルスペタイプ:ガイヤータイプとは異なり、4番のロータリーが演奏者の左手の親指の近くに設置。管の巻き方は複雑で、バルブも一直線には並んでいません。ベルのサイズも大きく、結果として大きなサウンドを出すことが可能。音を出すためにある程度の肺活量が必要で、密度の高い朗々とした響きを出すことができます。

初心者でしたら、ガイヤータイプのホルンを中心に探してみるといいのではないでしょうか。

ほかにもある、ホルン選びのポイントあれこれ

巻き方の説明のなかでベルの大きさについて触れましたが、ここで改めてホルンのベルの大きさの違いとその特徴についてまとめておきましょう。

ベルが細いものは、肺活量の少ない女性でも容易に演奏でき、元気に満ちた明るいサウンドを出すことができます。続く中細タイプのベルは、細ベルに比べると抵抗感はありますが、ブライトでありながら陰影のあるサウンドが特徴。ベルが大きくなる太ベルになると、より抵抗感が増すとともに、サウンドの幅が広がり、大きな響きを出すことができるようになります。

具体的な機構についての違いもあり、メカニズム式とひも式があります。メカニズム式は細かな機構がすべて金属で組み立てられているため、指の動きを明確かつスムーズに伝えることができ、メリハリのある演奏感を得ることができます。一方、ひも式では機構に少しあそびの部分が入りますので、バルブの操作をなめらかに行えます。さらに、バルブの沈み具合をひもの長さで調整することも可能。

このように、複雑な機構で出来上がったホルンの場合、各パーツの素材や形状、作り方によって実に多くの種類があることがわかります。さらに、機能性の点では、ベルが取り外すことのできるデタッチャブルベルと、ベルが本体と一体化したワンピースタイプがあり、持ち運びの点でメリットが異なります。

経験値やテクニックによって相性の合うモデルは変わっていきますので、初心者でしたら中古のものからスタートするといいでしょう。